緑茶・紅茶のどちらも魅力的な豊橋茶
ABOUT
豊橋茶については不明な点が多く、いつからどのようなお茶が作られていたか分かっていません。わずかな資料に、戦前は数軒の生産農家があったと記されています。昭和20年代は紅茶の製造が盛んに行われましたが、これは時の政策によるものです。現在の豊橋茶は、紅茶とともに煎茶の栽培に取り組んだ生産者の努力の結晶です。緑茶と紅茶のどちらにも、豊橋ならではの味わいがございます。
わたしたちのふるさと「豊橋のお茶」の栽培について明記されたものは少なく、不明です。旧吉田藩から出された「在中掟書」の中に栽培を奨励している記述べがみれられますが、どの程度普及していたかは不明です。戦前においては、高師原の一部で数戸の農家により作られていたようです。昭和二十年代になって、時の政策に即応して一時は紅茶生産も盛んにおこなわれました。
その後、緑茶への転換が計られ茶況の好転と関係指導機関や生産者の努力により、他の先進優良産地と互いして上質の煎茶がつくられるようになりました。本市の茶は、昭和三十年の市町村合併により、渥美郡から豊橋市に編入された地域にて多く栽培され、現在では東細谷、二川、野依天伯、杉山、老津地区が主要産地を形成しています。
近年は都市化の波におされ、宅地や収益性の良い他作物へと転換されていきましたが、そんな時代の変化の中でも、古くからの伝統を守り受け継いだ生産者によって温暖な気候にはぐくまれた、味わいの深い個性豊かな”こだわりの一品”が丹精込めてつくられています。
「TDC」とは
TDC豊橋(tea distribution complex)とは、豊橋市内の茶生産者を中心に豊橋産の緑茶や紅茶などのPR、販売を円滑に推進させるために設立された団体です。従来の生産者団体とは少し異なり、茶葉の生産、加工、流通、販売、PR活動などに賛同していただける事業者から個人の消費者までもが参加することができます。
様々なお茶との関係により届けられる問題や意見に可能な限り対応していくことにより、「豊橋茶」を取り巻く環境をより良く発展させる事を目指して行きます。現在、生産されている豊橋茶は、煎茶(普通煎茶、深蒸し煎茶など)の緑茶、近年、生産量を少しずつ増やしている紅茶が殆どですが、TDCでは、これら以外のお茶や豊橋茶を原料に使った加工品、ハーブなどの加工茶も積極的に取り組んで行きたいと考えております。
